マスク生活に注意!口呼吸がお口に及ぼす影響!画期的、含み飲みとは!?
新型コロナウイルスの感染拡大もひとしきり落ち着いてきた様相があり、皆さんすこしずつ感染予防を意識した新しい生活に戻ってきつつあるとおもいます。落ち着いたとはいえ、なにも気にせず日常生活が遅れる日々が恋しいですね。
昨日、校医である伊岐佐小学校の歯科検診に行ってきました。
本来、新学期が始まりすぐにあるのですが、コロナの影響で延期となりやっと実施できました。
学校検診では、歯の生え替わりのチェック、むし歯の有無、歯並び、歯ぐきの状態、汚れの付着状態などをみてゆきます。さて、みんなどうかな??
ん??歯ぐきが腫れている子が多いな!!
通常、汚れの付着状態と歯ぐきの状態は連動していることが多いです。つまり汚れているせいで歯ぐきが腫れているということなのですが、今回違和感が…
汚れていないのに歯ぐきが腫れている子が多い!!
いつも汚れているけど、検診だから念入りに磨いてきたって場合もありますが、今回ちょっと多すぎる。
わたしは通常時、このような子には「鼻がつまったり花粉症とかない??」と尋ねます。もしくは「お口が閉じづらくない?くちがぽかんといつもあいてない?」と。察しの良い方はもうお気づきだとおもいますが、お口での呼吸ばかりになると(『口呼吸』こうこきゅうといいます)歯肉炎を起こしやすくなります。免疫物質である唾液で常に潤うことで菌が洗い流されたり、唾液そのものの抗菌力で菌の活性が弱まり歯と歯ぐきの健康が保たれています。口呼吸になると唾液の働きが弱まり歯肉炎を引き起こしたり、むし歯が進行しやすくなるのです。
通常は上記のような原因で口呼吸が起きるのですが、今回の子たちはそのような兆候はなく、マスクの装着によって口呼吸が多くなり歯肉炎を引き起こしている可能性が高いです。これは子供達に限らず、大人の方にも同様の事が言えます。
ではどうしたらいいのか??
感染に配慮した生活にマスクは必需品ですのではずせばいいというわけにもいきません。
実は子供達や皆さん以上にマスクと縁が深いのが私たち医療関係者です。コロナ禍にかかわらず毎日マスクを常時着用して仕事をしているわけですが仕事を終える頃には口の乾燥を確実に感じます。以前は仕事を終える頃には口の中が粘つく感じと口臭も感じていました。そこで、2年ほどまえから始めたのが、仕事中に定期的に水を飲むこと。今では午前中1リットル、午後に1リットル飲んでいます。それ以降、以前のような口の症状は感じなくなりました。そこまで飲めとは言いませんが定期的にお口を潤すことが大切です。
飲み方にも実はポイントがあります。
普通に飲むのではなく、一度口全体に大きく水を含みましょう。(私は「含み飲み」と呼んでます)
実は一番乾燥しているのは歯の外側(頬や唇と接する側)です。ただ飲むだけでは歯の外側が潤いません。
今後も続く感染予防に配慮したマスク生活に、定期的な水分の含み飲みを加えてみてください(^_^)v
院長