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お知らせ

西川義昌先生の講義

久々に投稿します、院長の田代です。

 

最近学会、講習会、歯科医師会の仕事に追われなかなか情報発信もままならなかったのですが

最近の活動を報告してみたいと思います。

 

7/22,23の2日間、講習会に参加してきました。

6ヶ月にわたって受講している講習会なのですが、主催の陶山新吾先生、実は私の大学の同級生です。昔からとても熱心に勉強されていて、1本1本の歯の治療に真剣に向き合っているDrで、毎回刺激をうけ、勉強させてもらっています。

今回はそのコースの一貫で、陶山先生の師事している西川義昌先生の講義で、支台歯形成という歯にかぶせものをするため削る作業を突き詰めて解説していただきました。

 

私たち歯科医は、治療の中で、むし歯になった歯などを削って被せるという作業はごくごく普通に毎日行っている作業です。普通に行っているだけに理論なく感覚で行っているところが多い部分です。歯の生えている方向、被せて作りたい歯の形・咬ませたい歯の形を見極め、できるだけお口の中に調和するように削る形態を考慮して加療してゆく。簡単に表現するとそんな感じですが、お話の内容はお口の中の計28本それぞれ1本ずつ深く突き詰めていくぐらい深いお話でした。

 

特に、削り方のプロである先生の話の中で、削った時からその歯の自然な状態は終わり、できるだけ良く被せてもいつか悪くなるからできるだけ触りたくないという言葉が出てきた時、心を打ちました。

できるだけお口に調和したモノを作ろうと突き詰めた先に見えた景色は、自分のやってきたことを否定する結果であったということが。

 

患者さん側からすると「被せたら治療終わりじゃん」と思われるかもしれませんが、ほんとうは被せるところからその歯の一生の治療が始まってしまうのです。人工物は天然の歯にはかないません。しかしそれでも被せる治療は必要です。それを知識と診断で見極め、できるだけ自然に調和させてゆくことが私たち歯科医の使命であると再確認しました。

これからも1歯1歯にこだわる歯科医として研鑽を積んでいきたいと思います。